感染症制御研究部とは

 国立国際医療研究センターは、国際的な対応を特に必要とする感染症について診断治療を行うとともに、これらの感染症に関わる国際協力に関する研究を実施しています。現在の国際化した社会では、多くの新興感染症が流入・蔓延しやすくなってきています。国際的に重要な感染症をいち早く診断して治療し、同時に、感染対策を行うことが非常に重要です。

 感染症制御研究部は、センター内の病院および国際医療協力局・国内外の研究機関や医療機関と連携して、国際的に重要な感染症(多剤耐性菌による感染症、インフルエンザ、SARS、結核、腸管出血性感染症、新型コレラなど)の研究を実施しております。感染症を引き起こす病原体の解析や病原体と宿主との相互作用を解明することにより、先駆的な診断法(抗原抗体免疫診断・遺伝子診断)や、予防法(ワクチン開発・アウトブレイクや重要事例への介入)、治療法の開発(抗菌薬の探索)を行っています。

 感染症制御研究部には、細菌感染研究室・病原微生物学研究室・ヒト型動物開発研究室が含まれており、4つの研究部・室で構成されております。