ホーム » ギャラリー » Aug. 24, 2004 2004年UT Forumでスウェーデンへ

Aug. 24, 2004 2004年UT Forumでスウェーデンへ

今年のUT Forumはスウェーデンで開催された。東大の研究活力を海外に紹介し、また、学生の交流を図ろうという試みであり、今年で4年目となる。今回は、カロリンスカ研究所、ウップサラ大学、ストックホルム大学、経済大学などへ総勢70名(教員30名と学生40名)が参加した。カロリンスカということで幸運にも私が演者の一人に選ばれ、また、希望した学生5名(4名の院生と1名の医学生)が参加した。団長は分子病理の宮園浩平教授である。私にとっては、なんとものんびりした休暇となり、学生にとっては強行軍であったが研究内容や文化を交流する良い機会となったと思う。医学生物系での演者は2名のほか、宮下保司、 高津聖志、加藤茂明の各教授であった。これに対して、カロリンスカやウップサラ大学からそれぞれ対応する教授が講演した。

 
ストックホルムの定番 夏の間、市庁舎の塔が開放されている。
ここから見たガムラスタン(Gamla Stan, 旧市街)の光景は絵はがき的である。


Haga Park
昔住んでいた付近を散歩。Haga Parkの典型的な夏風景。
冬は雪と氷に覆われ、スケートやクロスカントリースキーの格好の場所となる。
この近くに外国人宿舎のWenner-Gren Centerがある。
真っ暗な冬の朝、クロカンスキーを履いて研究所へ通ったことを思い出した。。

 
多少フォーマルに 市庁舎で開かれたレセプション。フォーマルにドレスアップしている國枝と村上

 
市庁舎青の間 ここでノーベル賞の受賞晩餐会が開かれる。
赤いのになぜか青の部屋と言われている。いつの日にか、ここへ。


脂質グループの集合写真 細胞情報のグループとカロリンスカのJesper, Peterで皆で記念撮影


G2Aをしゃべる村上
G2Aがプロトン反応性のGタンパク共役型受容体であることを見つけた村上(医学部3年)は堂々と発表。


G2Aをしゃべる村上2 質問あるなら、かかってこい、という雰囲気。


LPA4をしゃべる野口 リゾホスファチジン酸の新しい受容体について述べた野口(D2)。 
従来の3種類のLPA受容体との構造類似性が低いので、当初は簡単に受け入れられなかったが、
1年たった現在は第4の受容体としてLPA4と呼ばれている。


脳と脂質 吉川(D3)はカイニン酸刺激で脳で発現する遺伝子と脂質メディエーターのプロファイルを発表。
多少練習不足はあったが、質問も多く、注目を集めた発表だった。


質問する東 東(D1)はホスホリパーゼA2γについてポスター発表。
5-リポキシゲナーゼに関する発表に鋭く質問を浴びせる。


BLTを説明する國枝 
BLT1(高親和性ロイコトリエンB4受容体)の分子解剖で面白い現象を見つけた國枝はポスター発表(詳細はそのうち)


カロリンスカグループと一息 口頭とポスターセッションも終わり、Peter君たちと記念撮影。
PeterはカロリンスカのMD, PhDコース学生で昨年、我々の教室に研究留学した。


ホテルでのレセプションで記念撮影
医学系の講演会終了後、SlussenHiltonホテルで、夕食会。佐々木総長やCarl Heldinとミーハー的に記念撮影


ユースホステル 教員たちがHiltonに泊まっている間、学生たちはユースホステルに宿泊。
これは船の上に作られた6人部屋。なかなかの体験だったらしい。


プロスタグランディン発見者 Sune Bergstromは1950年代にプロスタグランディンの構造を決定し、
ノーベル賞を受賞した。彼はUT Forumの数日前に90才の生涯を終えた。
カロリンスカ医科大学の学長を務めていた頃の肖像画。