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氏名・役職主な経歴・学位専門分野・
主な認定資格
コメント

霜田 雅之

膵島移植プロジェクト長

   

このたび平成24年4月より国立国際医療研究センターにプロジェクト研究として膵島移植プロジェクトを立ち上げるために着任いたしました。私は外科医として修練した後アメリカベイラー大学にて膵島移植の臨床と研究に従事し、特に技術に関しては膵島移植の要となる膵島分離(膵臓をばらばらにして膵島のみを集めること)を世界でも高いレベルで習得して参りました。この技術を生かして当センターで臨床膵島移植を実施すべく邁進してまいります。

対象は大きく分けて1型糖尿病と慢性膵炎の2つの病気の患者さんとなります。それぞれ発症しますと慢性的に続く病気です。現時点ではまだ完全な意味での根治は困難ですが、ベイラー大学で完成したプロトコールをさらに改良し、当プロジェクトにおいて、より患者さんの助けになり喜んで頂ける先進的医療を行っていきたいと考えております。はじめは臨床試験の形で実施し、将来的には標準治療としてより多くの患者さんに提供できることを目指します。

臨床試験では治療の有効性はもちろんのこと、安全性にも特に留意します。また将来を見据えたさらに良い治療を目指して研究も並行して進めてまいります。

興味を持たれた方は是非遠慮なくご連絡ください。ご質問、ご相談、ご意見などなんでも受付けております。

中條 大輔

副プロジェクト長

   

私はもともと内科医として、糖尿病専門医として、10年間にわたり糖尿病患者さんの診療に明け暮れていました。いろいろな治療手段を駆使していく中でも、 1型糖尿病などの「自分の膵臓からインスリンが出なくなってしまった糖尿病」の患者さんの治療は難しく、患者さんは頑張ってインスリン治療を続けているにも関わらず、 急激な高血糖や低血糖発作、糖尿病合併症に悩まされることもあります。医療人としてもどかしさを感じていたころ、 2008年に渡米する機会を得る事ができ、膵島移植という治療を経験できました。膵島移植を受けられた1型糖尿病患者はご自身の体内から再びインスリンが出るようになり、 重度の高血糖や低血糖発作から解放され、インスリン自己注射が不要となる患者さんも多くいました。この治療をより良いものにするには、 1型糖尿病の根底にある自己免疫(自分の膵島が壊されてしまう体質)を深く理解する必要がある事に気付き、その研究も行いました。

また、慢性膵炎という病気で膵臓を摘出しなくてはいけない患者さんに対しても、 インスリンを出す膵島細胞だけは戻して術後の糖尿病を防ぐ「自家膵島移植」という画期的な治療を経験する事もできました。

渡米した時の患者さんへの思いを忘れず、当センターでも患者さんの目線に立った先進的な医療を提供していきたいと考えています。

松本 慎一

研究アドバイザー

   

1型糖尿病は、診断された際に「一生治りません。」と言われてしまいます。この状況を、「最初はインスリン注射が必須ですが、根治に近い治療法がいくつかありますので受ける時期を考えましょう。」と変えることが今の私の目標です。

2004年京都大学で膵島移植を始めた頃、移植効果が安定しないとか、インスリン離脱状態が続かないとかいう問題があり「根治に近い」治療にするために更なる研究が必要と感じました。そこで2007年再度渡米し、移植医療で有名なベイラー大学病院で5年間課題克服の研究を重ねベイラープロトコールを完成しました。この膵島移植受けた患者さんから、「あきらめていた自動車の運転を再開した」とか、「フライトアテンダントの仕事を辞めずに続けられた」とかうれしい連絡を頂いています。患者さんが喜んでくれるベイラープロトコールを実践する準備を進めています。

米国での研究の間、進んだ膵島分離技術を活用し、疼痛が激しい慢性膵炎の治療として、膵臓を切除した後、膵島を分離し自身に移植する、膵島自家移植を確立しました。この治療は、優れた除痛効果を発揮するとともに、移植膵島により糖尿病を予防できます。この治療の準備も進めています。

If you can imagine it you can achieve it.
人は想像できることは実現できる。
If you can dream it you can become it.
夢を持ち続ければなりたい自分になれる。

治らないとされている病気を治す方法を考え、研究を続け、人々の夢の実現に役立ちたいと考えています。

元 文姫

研究員

     

川邊 秋津

研究員

     

篠原 孝也

研究員

     

新里 菜美

研究補助員

     

高橋 麻美子

移植コーディネーター

     
膵島移植プロジェクト
国立国際医療研究センター
CASTB
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