Jun. 16, 2005 FASEB Summer Research Conference
FASEB Summer Research Conferenceが開催された。私には馴染みの場所で Snowmass。タイトルは Lysophospholipid mediators in health and diseases。清水が招待講演をし、柳田、野口、石井の3名はポスター発表した。内容は脂質メディエーターの中でもこの分野が大きく進んでいることを印象づけるものとなった。私にとって印象的だったのは、Lpa4という我々が見つけた受容体分子がやっと国際的に認知されたこと、FTY-Pという化合物(これは京大農学部のF教授が見つけたもの、現在はノバルティスが開発中)の免疫抑制への著効(ただし、徐脈という副作用がある)、また、青木博士とオランダのムーレナー博士のグループが発表したオートタキシン(LPAの産生にも関わっている)欠損マウスの表現形である。ホモは胎仔致死となり、ヘテロは血液中LPA量が半分になるという。今までのどのタイプのLPA受容体の単独欠損あるいはダブル、トリプル欠損でもこの様な劇的な症状は無かっただけにその離反が興味深い。果たして、Lpa4が重要なのか、あるいはオートタキシンは別の機能を持っているのか。
アルペンのケーブル頂上でのグループ写真(海抜3400m)
ポスター発表をする柳田君
レンタカーを借りて、近くの山へハイキング