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若手研究者の声
第15回箱根山リトリート プレゼンテーション賞受賞コメント
2016年9月17日
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菱川(飯塚)佳子
所属:脂質シグナリングプロジェクト
演題名:精子形成における DHA含有リン脂質の意義
受賞コメント:この度は第15回箱根山リトリートにおきまして、このような名誉ある賞をいただきましたことは大きな慶びであり、心から御礼申し上げます。また沢山の先生方のお力添えの下で、本研究の発表に至る事ができました。この場を借りて深く感謝申し上げます。いただいた表彰盾は自宅のよく見えるところに飾らせていただいておりますが、見る度に嬉しさと同時により良い仕事をしたいという気持ちでいっぱいになります。今後の抱負ですが、本質に迫る研究、その成果が更なる広がりを生むような研究を常に目指していきたいと思います。また病院との連携といった本研究所の利点を生かし、医学への貢献につながる研究を行うことが最大の目標です。今回の受賞を励みに今後より一層精進してまいります。ありがとうございました。
——————————————————————————————————————————満島 勝
所属:分子代謝制御研究部
演題名:新規CITED2結合キナーゼDYRK1による肝糖新生制御機構の解析
受賞コメント:国立国際医療研究センターに着任して1年目の昨年のリトリートではポスター発表をしましたが受賞には至れず、一年間分子機構について明らかにしてきた部分をあわせて今年度は口頭での発表をさせて頂き、幸運にも受賞することができ、ありがとうございまし。私たちの研究部では糖尿病の高血糖の原因となる肝糖新生の分子基盤をCITED2、GCN5といった分子レベルでの作用機序を詳細に、地道に研究しています。これらの結果が個体レベルの現象といかにつながるか、これから一層研究に精進して明らかにし、論文として発表していきたいと思っています。
——————————————————————————————————————————林 宏典
所属:難治性ウイルス感染症研究部
演題名:前例を見ない程強力な新規プロテアーゼ阻害剤の抗HIV作用のメカニズムの解析
受賞コメント:この度はこのような賞を受賞出来て大変嬉しく思っております。様々な場面でご助力いただいた同じ研究室のメンバー、共同研究者の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。 HIV-1の治療において薬の副作用、薬剤耐性の出現やHIV-1関連疾患など多くの解決すべき問題が存在しております。これらの問題をいち早く解決し、臨床応用可能で、これまで以上の抗HIV-1効果を発揮する新薬を開発する為に、今後も努力していきたいと思います。
——————————————————————————————————————————進藤 英雄
所属:脂質シグナリングプロジェクト
演題名:
受賞コメント:受賞コメント:本当は発表基準から外れていたかもしれませんが機会を与えて頂き、さらに2位に選出頂き光栄です。早々に論文として投稿し、形ある実績を作りたいと思います。研究室の業績と同時に、世の中に情報提供する事で、科学の発展や創薬へと貢献したいと思います。銀メダルありがとうございました。
——————————————————————————————————————————宇治野 真之
所属:ゲノム医科学プロジェクト
演題名:VLDLRを介した新規HCV感染機構の解明
受賞コメント:この度,多くの演題の中から第15回箱根山リトリートベストプレゼンテーション賞に選出して頂き、満屋研究所所長、石坂研究所副所長ならびに審査していただきました先生方に心から感謝申し上げます。今回ベストプレゼンテーション賞に選出された研究は、VLDL受容体が新たにC型肝炎ウイルス(HCV)の受容体として機能しており、これまで報告されてきた感染機構とは別の感染機構で細胞内にウイルスが侵入するという内容です。ウイルス性疾患の治療において、ウイルスの細胞内侵入機構を明らかにすることは非常に重要となります。今後は、C型肝炎に限らず、B型肝炎ウイルスについても研究を行い、再度ベストプレゼンテーション賞に選出されるよう日々精進したいと考えております。
——————————————————————————————————————————中原(川崎)正子
所属:疾患制御研究部
演題名:血管内皮細胞の品質管理におけるmicro RNAの役割
受賞コメント:血管狭窄の発症に重要な「血管内皮細胞と平滑筋細胞との相互作用」に関する新しい知見について、昨年末に3報の原著論文として報告するとともに、今年は英文総説として解説する機会もいただきました。現在はmicro RNAをターゲットとした創薬にむけて邁進しています。その最中での、ラボ全員の力で獲得した今回の受賞は、素直に嬉しく、また今後の活動の原動力になります。今回の発表で他研究部の方から声をかけていただき、活発なメールのやり取りが続いている中で、 更に発展できる兆しが見えてきています。また最近では企業の方から色々なお話をいただく機会が増え、出口も広がりつつあります。病院と一体型である当センターの特性も生かし、幅広い視点から臨床への還元を目指して突き進んでいきたいと思います。この度はこのような名誉な賞を頂き、誠にありがとうございました。