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新型コロナウイルス・オミクロン変異株のBA.2.75系統の性状解析
2023年3月30日
東京大学
国立国際医療研究センター
国立感染症研究所
1. 発表者
- 河岡 義裕
(東京大学医科学研究所 ウイルス感染部門 特任教授/東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター 機構長/国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター長) - 鈴木 忠樹
(国立感染症研究所 感染病理部 部長)
2. 発表のポイント
- 患者検体から分離されたBA.2.75系統(注)のオミクロン株(BA.2.75株)を感染させた動物では、体重減少と呼吸器症状の悪化がみられなかったが、2022年に流行していたBA.5系統のオミクロン株(BA.5株)では見られなかった肺での炎症が観察された。
- BA.5株とBA.2.75株を同時に同じ個体に感染させ、どちらの株がハムスターの呼吸器でより増えやすいのか競合試験を行った。呼吸器での増殖性はBA.2.75株の方が高かった。
- オミクロン株の中には、肺で炎症を起こしうるウイルスが存在することがわかった。
本研究は3月23日、英国医学誌「Nature Communications」(オンライン版)に公表されました。
詳細は以下のファイルをご覧ください。
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