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糖尿病網膜症検査の実施割合向上には、内科と眼科との連携が課題
2023年5月26日
国立国際医療研究センター
東京大学医学部附属病院
虎の門病院
1. 発表者:
井花 庸子(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病情報センター 医師)
杉山 雄大(国立国際医療研究センター 研究所 糖尿病情報センター 医療政策研究室長
筑波大学 医学医療系 ヘルスサービスリサーチ分野 教授)
平野 隆雄(信州大学 学術研究医学系(医学部附属病院) 講師)
今井 健二郎(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病情報センター 上級研究員)
大杉 満(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病情報センター センター長)
川崎 良(大阪大学大学院医学系研究科 社会医学講座公衆衛生学 教授)
村田 敏規(信州大学医学部医学科 眼科学 教授)
小椋 祐一郎(名古屋市立大学 名誉教授)
植木 浩二郎(国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長
東京大学大学院医学系研究科 分子糖尿病学 連携教授)
山内 敏正(東京大学大学院医学系研究科 代謝・栄養病態学/東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 教授)
門脇 孝 (国家公務員共済組合連合会虎の門病院 院長、東京大学 名誉教授)
2.発表のポイント
- 全国で行われた保険診療のほぼ全ての情報が含まれている大規模データ「匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース(NDB)」を用いて、2017年度に糖尿病処方を受けている患者の眼科受診の割合、眼底検査の割合を分析しました。
- 約441万人の糖尿病患者において、眼科を受診した患者は約47%と低い一方で、眼科を受診した患者では約97%が眼底検査をしており、内科から眼科受診の推奨が不十分である可能性がありました。
- 都道府県別の解析では、眼科の受診割合は約39%–51%、そのうち眼底検査実施割合は92%–99%と幅があるものの同様の傾向を認めており、内科と眼科との連携に関する課題が明らかになりました。
- 詳細は以下のファイルをご覧ください。
リリース文書