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インフルエンザウイルスHAの変異し難い部位をねらうワクチン抗原のデザイン
――ユニバーサルワクチンの新規ストラテジー――
2023年7月31日
東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター
東京大学医科学研究
国立国際医療研究センター
1. 発表者:
河岡 義裕(東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター 機構長
東京大学医科学研究所 ウイルス感染部門 特任教授
国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター長)
2. 発表のポイント:
- インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)の頭部に位置する主要抗原決定基のアミノ酸残基に多様性をもたせたワクチン抗原(スクランブルドHA; scrHA)を作製した。
- scrHAで免疫を賦与したフェレットでは、血清のウイルス中和抗体価は高くないものの、鼻粘膜でのウイルス増殖が抑制され、発熱症状が緩和された。
- scrHA免疫によって、HA頭部の保存性の高い部位を標的とする抗体価が高く誘導されることが明らかになった。
scrHA/野生型HA で免疫したフェレットの血清におけるHA結合抗体価
- 詳細は以下のファイルをご覧ください。
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