ホーム > トピック・関連情報 > プレスリリース > 新型コロナウイルス・オミクロン株EG.5.1系統は、 ハムスターで初期のオミクロン系統よりも伝播しやすい
新型コロナウイルス・オミクロン株のXBB.1.9.1系統はXBB.1.5系統と類似の性状を持つ
2023年12月25日
東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター
東京大学医科学研究
国立国際医療研究センター
1. 発表者:
河岡 義裕(東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター 機構長
東京大学医科学研究所 ウイルス感染部門 特任教授
国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター長)
2. 発表のポイント:
- 2023年9月ごろから日本をはじめ世界で主流となっているEG.5.1系統の株(EG.5.1株)は、ハムスターの肺や鼻で、XBB.1.5系統の株(XBB.1.5株)と同程度の増殖性を示した。
- EG.5.1株は、BA.2系統の株(BA.2株)と比べて、ハムスターモデルでの飛沫伝播効率が良いことがわかった。また、XBB.1.5株の場合、伝播したウイルスは肺で検出されないが、EG.5.1株の場合、伝播したウイルスは肺で検出された。
- ワクチン接種後にオミクロン系統による感染から回復した方の血漿の、EG.5.1株に対する中和活性は、XBB.1.5株に対する活性よりも低かった。
ハムスターにおけるXBB.1.5系統の飛沫感染伝播実験
- 詳細は以下のファイルをご覧ください。
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