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乳牛の乳房・乳頭組織におけるウシ由来H5N1高病原性 鳥インフルエンザウイルスの増殖性状を解明
東京大学
国立国際医療研究センター
1. 発表者
今井 正樹(国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター部長)
河岡 義裕(国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター長)
2. 研究成果のポイント
- ヒト型レセプターは泌乳牛の乳腺胞、乳腺槽、乳頭槽の各組織の上皮細胞表面に広く分布しているのに対して、鳥型レセプターは乳腺胞と乳頭槽の上皮細胞表面に分布していた。
- 泌乳牛の乳房(乳腺)・乳頭組織におけるウシ由来高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスの増殖能は、ニワトリH5N1ウイルスやヒトの季節性インフルエンザウイルスよりも高かった。
- 高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスは、病原体が比較的侵入し易い乳頭組織でよく増殖することがわかった。H5N1ウイルスは乳頭組織に感染、増殖し、その後乳腺組織内に侵入・増殖することで、乳房炎を発症することが示唆された。
細胞で増殖した高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真
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